生涯未婚率や離婚率など、日本の結婚事情に関する情報がさまざまなところで語られていますが、いまいちピンとこない人も多いのではないでしょうか?
「今年は○○万人が離婚し、離婚率が上昇」
という情報をよく見かけますが、私も「それって多いの?少ないの?」と疑問に思うことも少なくありません。
今回は、日本を100人の村に例えて、婚姻・離婚・未婚の割合について説明します。
- 結婚している人、独身の人の割合
- 男女のどちらが、結婚しやすく再婚しやすいのか
※※本記事で紹介する割合は、総務省統計局の資料を参考にkumokatsu.comが加工編集を行っています。※※
※※2018年段階の最新データである平成27年の統計資料をもとに執筆しています※※
データ参考元:総務省統計局ホームページ
目次
日本が100人の村だったら、結婚と独人の比率は?
統計資料によると、平成27年の15歳以上の人口は男性5,288万人、女性5,687万人です。
ただ実際の人数で考えると、桁が大きすぎてイメージがつきにくいと思いますので、今回は100人の村に例えて説明していきます。
まずは男女比
日本を100人の村に例えるなら男女比は
- 男性:48人
- 女性:52人
※総務省統計局の調査結果をもとにkumokatsu.comが計算
おおよそ半々の割合ですが、女性の方が少し多く、男余りの比率となっています。
平均年齢の高い女性の方が、比率が高くなっているのかもしれませんね。
続いて婚姻人数と独身の割合
日本を100人の村に例えるなら結婚している人は
- 男性:29人
- 女性:29人
※総務省統計局の調査結果をもとにkumokatsu.comが計算
合わせて58人ですので日本ではおおよそ60%の人が結婚しているということです。
つまり独身の人の割合は40%程度ということですね。
独身の中で、未婚/離婚/死別の割合は?
日本ではおよそ40%の人が独身といいましたが、一言に『独身』と言っても、独身にはさまざまなパターンがあります。
- 未婚(結婚経験がなくて独身の人)
- 離婚して独身の人
- 死別して独身の人
独身の人についても、それぞれに分けてみきましょう。
日本を100人の村に例えるなら未婚/離婚して独身/死別して独身は
- 男性:未婚15人/離婚2人/死別2人
- 女性:未婚12人/離婚3人/死別8人
※総務省統計局の調査結果をもとにkumokatsu.comが計算
未婚の人は男女合わせて27人なので、100人中73人が結婚経験者ということです。
生涯未婚率の上昇がよくメディアで語られていますが、現状ではまだまだ結婚経験が大半を占めていて『結婚するのが当たり前』と言わんばかりの比率ですね。
ただ『結婚する/しない』は個人の自由であり、『結婚=幸せ』ではありません。
私のように結婚しても、苦悩が重なり、結果的に離婚してしまう人もいますしね。
離婚人口の比率が少なくない?
ちなみにこのデータを見て気になる点が2つあります。
1つ目は、離婚人口の少なさです。
3組に1組が離婚すると言われていますが、『婚姻人数』58人に対して『離婚で独身の人数』は5人です。
「なんだか計算合わなくない?」
そんな風に思ったのですがよく考えると、これは、離婚で『独身』の人数だから間違いではないんです。
離婚した人の中には再婚している人もいるため、比率が少なく見えるんですね。
ちなみに再婚している人は結構多く、再婚の影響によって、『体感する離婚率』と『統計上の離婚率』の間にギャップが生まれています。
離婚率については、コチラの記事で詳しく考察しています。
女性は結婚の機会が多い、男性は再婚の機会が多い
データの気になる点の2つ目は、女性の未婚人数の少なさです。
男性が15人に対して女性は12人。
人口の比率で言うと女性の方が比率が多いのに対して、女性の方が未婚者が多いのです。
女性の方が結婚に対する意識が高い影響と考えられますね。
ただよく考えると結婚するためには男女ペアである必要があります。
しかし、未婚者は男性の方が多い。
つまり、女性の方が結婚の機会が多く、男性は再婚の機会が多いということです。
これは単純に『モテる男が女性を独占している』というだけではなく、女性の場合、子どもの親権者と認められるケースが多い反面、再婚のハードルが高くなっているということの表れかもしれませんね。
まとめ|大半の人が結婚を経験するという事実はあるが、自由に生きればいいと思う
日本を100人の村に例えて見えてくる村(日本)の様子は、
- 約60人が結婚している
- 結婚経験者は約70人
- 女性の方が結婚しやすいが、再婚は男性の方がしやすい
ということです。
日本では現状、多くの人が結婚を経験するようです。
まぁ動物としてのヒトの本能には子孫繁栄がありますから、そのために必要なステップとして結婚を選ぶことが自然といえば自然なのかもしれません。
しかし私たちは『ヒト』でもありますが『人』でもあります。
子孫を残すことがヒトの本能だとしても、『人』の幸せは十人十色です。
周りに流されることなく、結婚も離婚も、自由に選択すればいいし、それを誰もが受け入れられる世の中になればいいと思います。