2017年は年間60万組の夫婦が誕生しました。
是非とも皆さんには幸せな家族を築いていってほしいと思いますが、実際には決して少なくない夫婦が離婚という道を選ぶこととなります。
そういう私も離婚をした一人です。
世間では離婚率の上昇が多く報じられていますが、結婚してから離婚するまでの期間、つまり婚姻期間の長さはどれぐらいなのかご存知ですか?
今回は結婚してから離婚するまでの期間について説明します。
- 結婚してから離婚するまでの期間の割合
- 結婚した人が5年以内に離婚する確率と10年以内に離婚する確率
※本記事は厚生労働省の「人口動態統計特殊報告、離婚に関する統計」を参考にして執筆しています。2018年8月段階での最新データ
目次
離婚する夫婦の大半が5年以内に離婚
「3組に1組が離婚する時代」なんてことが言われていますが、離婚するまでの期間については言及されていません。
そこで離婚するまでの期間をわかりやすくするために、厚生労働省の人口動態統計特殊報告の統計データから『結婚してから離婚するまでの期間』をまとめたものが、下のグラフです
。
※「人口動態統計特殊報告、離婚に関する統計」内の「同居期間別離婚構成割合」からグラフを作成。
別居などのデータを含まないため、実態との多少のズレはあります。

このグラフを見てみると5年未満の割合(約36%)が一番高く、その後5~10年、10~15年、、、と徐々に減少していることがわかります。
このことから、離婚する人の大半は5年以内に離婚しているということがわかります。
また5年未満(約36%)と5~10年以内(約23%)なので、離婚する人の約60%の人は結婚後10年以内に離婚しているということがわかります。
これらのことから、結婚期間が短いほど離婚する確率が高く、結婚期間が長くなるほど、離婚する確率が低くなるということがわかります。
結婚した人が5年以内に離婚する確率と10年以内に離婚する確率
現在、日本は「3組に1組が離婚する時代」と言われています。
先のグラフの結果と、「3組に1組が離婚する」という統計データを組み合わせると、【結婚した人が5年以内に離婚する確率と10年以内に離婚する確率】を計算することができます。
- 結婚後、5年以内の離婚率:約12%=8組に1組
- 結婚後、10年以内の離婚率:約20%=5組に1組
子どもの有無でも当然、離婚率は変わりますが、子どもの有無で変わらないとすると、小学校の1クラス(30人と仮定)に4~6人ぐらいが、ひとり親世帯ということです。
そう考えると私が小学生の頃よりも、離婚率が高くなっているということがよくわかりますね。
恋の魔法は3年で解ける!?
先の見出しで
- 離婚する人の大半は5年以内に離婚する
- 結婚期間が長くなるほど離婚する割合が減る
と説明しましたが、5年未満の離婚の割合の内訳について見てみると、次のグラフのようになります。

このグラフをみると、離婚までの期間が5年未満の内訳では、1~2年をピークに、緩やかな山なりに増減していることがわかります。
個人差はあるとは思いますが、結婚が決まって(プロポーズ)から、実際に結婚するまでには、だいたい1年ぐらいかかる人が多いと思います。
結婚するまでには両家の顔合わせや結納・結婚式・新居探しや仕事の調整などなど、たくさんやることがありますからね。
つまり結婚が決まった幸せの絶頂から離婚に至るまでの期間で考えると、3年ぐらいの期間で離婚している人が多いということがわかります。
恋の魔法=脳内麻薬物質の分泌
恋愛に関する研究は、様々な方面で行われており、脳科学の分野では
人は恋をすると脳内麻薬物質である「ドーパミン」が多く分泌される
ということが分かっています。
このドーパミンが恋愛中の「ドキドキ」や「多幸感」を引き起こす元であり、恋の魔法の正体とも言えます。
ドーパミンの分泌は長くとも3年と言われている
しかしこのドーパミンは、人の身体への影響が大きく、大量分泌はそう長くは続かないと言われています。
そう考えると、離婚に至るまでの期間と恋の魔法が切れるまでの期間には、何かつながりがあるという気がしますね。
まとめ|個人的見解:恋愛感情以上の感情がないと結婚は難しい
現代、日本で離婚する夫婦の大半は5年以内に離婚しています。
人によっては「離婚に至るまでの期間が短い」と感じる人もいるかもしれませんが、ズルズルと夫婦生活を続けるよりは、出来るだけ早く決断して新しい生活をスタートさせようという人が多いのかもしれませんね。
ただそれ以外にも『3年程度で恋愛の魔法が切れてしまうから』というのも少なからず関係していると思います。
結婚と恋愛は別物とはよく言いますが、恋愛感情を抜きにしても『尊できる』『信頼できる』といったような『好き』以外の、感情がないと結婚は難しいのかもしれませんね。