近年は離婚率だけでなく再婚率も増加傾向にあります。
離婚した人のうち、男性で約50%、女性で約40%が再婚しています。
ただこの数字はあくまで全年代まとめた結果であり、当然、年齢が変わると再婚率も大きく変化します。
「自分の年齢の場合、再婚は難しいのかな?」
そう考えている人も多いのではないでしょうか?
今回は年代別に見たときの再婚率について説明します。
- 年代別にみた再婚率
- 再婚率が大きく減少する年代はいつからか
目次
年代別に見た再婚率は?
冒頭でも述べたように全年代まとめた統計結果では、離婚した人のうち、男性で約50%、女性で約40%が再婚しています。
この全年代まとめた再婚率については別記事で説明していますので、そちらもあわせてご覧ください。
今回は年代別での再婚率について説明します。
※政府統計の窓口e-Stat「平成28年度 人口動態統計特殊報告 婚姻に関する統計」を参考にグラフを作成しています

このグラフは2011年に離婚した人のうち、2015年末までに再婚した人の割合を年代別にまとめたものです。
再婚する人の半数以上は5年以内に再婚しているという結果があります。
今回のグラフは離婚後4年なので、若干のズレはあるかもしれませんが、グラフの数値の約2倍程度が、各年代の生涯再婚率の値に近くなると考えられます。
ちなみにこの年代は、離婚した歳のことです。
つまり29歳で離婚した人は20代、20歳で離婚した人も20代でまとめています。
年代別の再婚率からわかること
年代別の再婚率をみるとわかることがいくつかあります。
各年代の生涯再婚率(概算値)
先に説明したようにグラフの数値の約2倍程度が、各年代の生涯再婚率の値に近くなると考えられます。
そこから計算できる各年代の生涯再婚率は次のようになります。
- 10代 男性73% | 女性81%
- 20代 男性77% | 女性71%
- 30代 男性66% | 女性49%
- 40代 男性42% | 女性27%
- 50代 男性33% | 女性23%
- 60代 男性31% | 女性19%
- 70代 男性31% | 女性22%
- 80代以降 男性30% | 女性12%
男女ともに、年代が上がるにつれて再婚率は減少傾向にあります。
男性の場合には30~40代、女性の場合には20~30代、30~40代で、生涯再婚率に大きな差があることがわかりますね。
男女ともに40代以降の離婚の場合、平均以下の再婚率になる
全年代まとめた統計結果では、離婚した人のうち、男性で約50%、女性で約40%が再婚しています。
この男性50%、女性40%というのは再婚率の平均値ということができます。
先の年代別の生涯再婚率を見てみると男女ともに、40代以降に離婚した人の再婚率は平均以下となっており、40代以降に離婚した場合、男女ともに再婚しにくくなっているということができます。
50代以降でも一定数は再婚している
男女ともに、年代が上がるにつれて再婚率は減少傾向と言いましたが、どこまでも減少し続けるわけではありません。
50代以降では、生涯再婚率はほぼ横ばいとなっており、年代が上がることによる再婚率の低下は見られません。
男性の場合、約30%、女性でも約20%の人が50代以降の離婚でも再婚しているので、熟年離婚した場合は再婚が難しいというわけでもないのかもしれませんね。
まとめ|若い人ほど再婚率は高いが、50代以降でも結構な割合で再婚している
年代別の再婚率は、年代が上がるほど減少傾向でした。
若い人ほど精力的に活動しているということもあり、出会いの数も多く再婚のチャンスが多いというのもあるんでしょうね。
しかし50代以降でも男性の場合は約30%の人が再婚しているという結果です。
この数値を大きいと見るか、小さいと見るかは、人によって違うとは思いますが、個人的には「結構大きな割合で再婚しているんだな」という印象を持ちました。
いくつになっても明るい将来を切り拓いていけるんだということが、私たち下の世代には、大きな希望になります。