離婚と切っても切り離せないのがお金の問題です。
「離婚するとなったらいくらかかるのか?」
と不安に思う人も多いと思いますが、基本的に離婚するためにかかる費用は0です。
ただ実際には離婚するために、何かと費用が発生してしまいます。
今回は私の実例を通じて、離婚にかかった費用を紹介します。
ちなみに先に総額を説明すると約60万円+αです…
- 離婚前後で費用がかかった項目と金額
- これから離婚する人に言いたいこと
目次
離婚のために費用が発生した項目
冒頭にも述べたように離婚自体にかかる費用は基本的には0円です。
ただし離婚とセットでいろいろと必要費用が発生します。
これは多くの人に共通するものから、個人個人の業況によって異なるものまでいろいろありますが、一例として、私の実例を紹介します。
離婚届提出前
戸籍謄本発行費用
離婚届を提出できるのは本籍地の市役所、もしくは住民票がある市役所ですが、本籍地以外の市役所に離婚届を提出する際には、戸籍謄本が必要になります。
私の場合、住んでいる場所と本籍地が遠く離れていたので、戸籍謄本が必要で、戸籍謄本発行用費用として、数百円が必要でした。
遠隔地に住んでいても、戸籍謄本は郵送で取り寄せることができます。
取り寄せ方法は場所によって微妙に違うかと思うので、各市役所の問い合わせ窓口に問い合わせると丁寧に教えてもらえます。
ちなみに、私の場合、戸籍謄本の取り寄せに1週間程度の日数を要しました。
何らかの事情で、戸籍謄本の入手を急がなくてはならない場合は、直接本籍地まで行って、直接依頼し受け取る必要があります。
この場合、さらに交通費がかかるので注意が必要ですね。
実家への交通費
私の実家も前妻の実家も、私たちの住んでいるところからは遠く離れていました。
離婚前に私も前妻もともにそれぞれの実家に帰省していたのですが、その交通費もそれなりにかかりました。
ちなみにそれぞれが帰った理由は
私は、離婚届の証人欄に両親のサインを貰うためです。
前妻は職探し、保育園探しなど、離婚後の環境を少しでも整えるためです。
離婚届の証人は誰でもいいのですが、やはり友人知人にも頼みにくいことだったので、私は自分の両親に頼むことにしました。
郵送でお願いしても良かったのかもしれませんが、一応、公的書類ですし、けじめとして直接お願いしました。
これら交通費に関しては、前妻の分も含めて私が負担していたので、2人分で5万円程度でした。
公正証書作成費用
私たちは離婚の際に公正証書を作成しました。
この作成にも当然お金がかかります。
公正証書の作成費用は、その証書が保証する金額によって異なります。
例えば養育費の総額が1000万円、慰謝料が100万円という内容だった場合、公正証書が保証する金額は1100万円です。
公正証書作成の手数料は公証人手数料令で定められていますが、個人の状況や依頼場所によって多少は異なるようです。
ちなみに私の場合は手数料17000円+事務手数料4000円で約2万円でした。
離婚届提出後
ここまでの必要経費は10万円にも満たない金額です。
しかし総額は約60万円・・・つまり離婚後にかなりの必要費用が発生してしまったということです。
あくまで私の場合ですが、離婚後に、結構な費用が必要になる可能性があるということを知ってほしくこの記事を書いています。
引越し費用
離婚後、前妻は実家へ、私ももう少し家賃の安い賃貸への引っ越しを行ったので引越し費用が発生しました。
前妻の引越し費用も私が負担すると話していたのですが、それが失敗でした。
私たちが離婚したのは3月でした。
まさに引越し繁忙期。
前妻の実家は遠く離れていたので、それほど量はなかったのですが、引越し費用が20万円。
私も近隣への引越しでしたが、それなりに大型家具があったため、引越し費用が8万円。
合わせて28万円が引越し費用として必要となりました。
新居の初期費用
私は新たに賃貸契約をすることとなったので、賃貸契約の初期費用もかかりました。
- 敷金
- 礼金
- 1ヶ月分の前家賃
- 仲介手数料
- 鍵交換費用
- ルームクリーニング代
累計、初期費用として25万円。
決して安い金額ではありませんね。
離婚のために発生した費用の総額
冒頭にも述べましたが、離婚のため、離婚することによって私が支払った総額は60万円です。
さらに引越しの際に家具・家電の買い替えもあったので、実際にはさらに20万近く支払っています。
まぁこちらに関しては、一応、資産として残るものなので今回の総額の中には含めていませんが・・・
こんな人はさらに費用がかかるかも・・・
ちなみに私の場合は、夫婦間の協議だけで完結した協議離婚でしたが、調停離婚や裁判離婚を行う人に関してはもっと費用がかかると思います。
その辺りの金額についてはまた調べてみたいと思いますが、もし金銭でもめて、調停離婚・裁判離婚にもつれ込むのであれば、下手に話を大きくするよりも、ある程度は妥協した方が、お互いが得をするケースもあると思います。
まとめ:離婚を考える人に言いたい
離婚自体には基本的には費用はほとんどかかりません。
しかし、離婚に付随してなにかと費用が掛かってきます。
あくまで私の場合ですが、離婚後にそれなりの額の費用が発生してしまいました。
全員が全員、高額の費用がかかるとは思いませんが、私と同じような事態になる人も少なからずいると思います。
これから離婚するつもりの人に言いたいのは
離婚後、必要なことまでしっかりと考えてお金を確保した方がいい
ということです。
私は母子家庭になる前妻を気遣って、離婚にかかる費用は負担するということで、前妻の引越し代まで負担しました。
その結果、金銭的に、つらい経験をしました。
お金の問題は気をつけないと、本当に首が回らない状態になってしまいます。
離婚協議中はつらく色々なことが考えられなくなってしまうとは思いますが、しっかりと先のことまで考えてください。
本当に手詰まりになってしまいますよ