ジューンブライドのように、結婚に関しては「結婚シーズン」なるものがありますが、離婚にも「離婚シーズン」があることはご存知でしょうか?
テレビドラマなんかでは、離婚話から離婚届提出まで、ほとんど時間がかからずに、離婚を決意したらすぐに離婚届を提出してる描写が多いのですが、実際にはそんなことはありません。
離婚も結婚と同じぐらい、届出を提出する前にやることがたくさんあり、離婚後の生活も考えると、しっかりとした計画と準備が必要になってきます。
今回は、年間を通じて『いつが離婚シーズンなのか』を説明します。
- 年間を通じて離婚が多い月と少ない月
- 離婚シーズンが出来る理由
- 離婚するなら何月の離婚が得なのか
目次
年間の離婚件数推移~3月に離婚が一点集中

上のグラフは、2013~2017年に提出された離婚届の平均数を月毎にまとめたものです。
(厚生労働省「人口動態調査」を参考にkumokatsu.comがデータ加工・グラフの作成を行いました)
このグラフを見ると分かるように、年間を通じて離婚件数が最多となるのは3月です。4月や12月も他の月よりも多い傾向ですが3月が圧倒的に多いですね。
一方、離婚件数が少なくなるのは11月と1月です。
3月に離婚が多い理由~みんなが何を考えている?~
3月に離婚が多いことには理由があります。
予想している人も多いかもしれませんが、3月が年度終わりだから、離婚を3月まで待つ人が多いのです。
ただ、3月に離婚が多いのは単に年度終わりで区切りがいいというだけではありません。
3月に離婚するメリット
3月は年度末、4月は年度初めということで、4月から様々なことがスタートします。
そのため3月に離婚すると次のようなメリットがあります。
- 例えば専業主婦が4月から仕事をはじめると考えると、ギリギリまで夫の健康保険に入っていられる
- 子どもがいる場合は、保育園の新規入園が4月からのところも多い
- 子どもが転校する場合、4月からの方が学校になじみやすい
- 2,3の場合、子どもの苗字変更も目立ちにくい
などなど、3月に離婚届を提出することで、子どもや、婚姻時に扶養家族に入っていた側には様々なメリットがあります。
上記以外にも例えば、4月から転勤が決まっている場合も、3月での離婚が都合がいいケースもあります。
また会社によっては夏のボーナスを、前年度の3月の給与額から計算するケースもあるので、3月まで籍を入れておいた方が、ボーナスが多くなる人もいます。
3月離婚のデメリット
しかし、3月に離婚するのは、メリットばかりではありません。
- 世間の転勤時期と重なるため、離婚届提出後の市役所手続きが混んで時間がかかる
- 引越しをする場合、繁忙期のため、引越し費用が高額
- 子ども手当の受取口座を親権者側にしていなかった場合、離婚前の数ヶ月分が元配偶者に振込まれることもある
他にも3月に離婚時期を合わせるために、離婚の協議内容に妥協が生まれてしまったり、早く籍を抜けないことによるストレスなどのデメリットもあります。
ただこれらのデメリットも、早い段階でしっかりと準備計画を立てておくことで、ある程度は回避できるので、思わぬ損失を起こさないためにも、離婚を決意した日から、早めの準備をすることをおススメします。
男性にとっては離婚するなら12月は損な場合も!?
3月以外にも12月離婚も他の月よりも件数が多い傾向にあります。
しかし男性にとっては、12月の離婚は損をするケースもあります。
何が損かというと、住民税・所得税など、税金の配偶者控除が1年分、受けられなくなるからです。
12月31日段階の状況で、配偶者控除が受けられるかどうかが決まります。
例えば2018年12月に離婚した場合、その2018年1月~12月分の配偶者控除がなくなります。
2019年1月に離婚した場合は、2018年1月~12月分には配偶者控除が適用され、2019年1月から配偶者控除がなくなります。
普通の会社員の人が2018年12月に離婚した場合
2018年1月~12月までの給料には配偶者控除が適用されている。
しかし2018年12月31日段階で離婚していた場合、2018年1月~12月の給料で控除(減額)していた分の税金を、年末調整でまとめて徴収
一方を扶養に入れていない場合には関係ありませんが、配偶者が専業主婦(夫)の場合には、12月離婚はオススメはしません。
まとめ|離婚時期を意識してしっかりと準備を
日本の離婚件数は3月が年間を通じて、一番多いです。
3月に離婚することのメリットがあるため、多くの人が3月に離婚しているのです。
しかし多少のデメリットが生じるケースもあるので、離婚時期を意識してしっかりと準備を進めることが重要です。
また配偶者控除を受けている人にとっては12月に離婚届を提出すると、税金面で少し損をしてしまうケースもあります。
離婚をして生活が大きく変わるため、離婚のタイミングによっては金銭面での負担が大きくなってしまうケースも少なくありません。
もし離婚を意識していているのであれば、早い段階で、本業以外に副収入を得ることを考えるのもおすすめします。
月数万程度であれば、クラウドソーシングを利用して副収入を得ることも可能なので、一度登録(無料)して挑戦してみてはいかがでしょうか?