離婚して新たな生活をスタートする中で、新たなパートナーと出会い、再婚を考える人も今は少なくありません。
厚生労働省の統計結果によると、婚姻届を出す人の4組に1組は再婚となっています。
ただ再婚を考えたときに気になるのが、離婚から再婚までの期間です。
「離婚してすぐに再婚」というと、なんだか「節操がない」なんてイメージを持つ人も少なからずいます。
本当はそんな周りの意見なんて関係ないのですが、気になりますよね。。。
そこで今回は離婚から再婚までの期間について説明します。
- 離婚から再婚までの期間の統計結果
- 年代別の再婚までの期間の傾向
離婚していつから再婚できる?再婚禁止期間というものがある
はじめに、『離婚してから再婚できるまでの期間』について説明します。
実は離婚届を提出後、再婚するまでの期間にはある決まりがあります。
それは民法733条に定められた再婚禁止期間です。
再婚禁止期間とは、離婚届が受理された後、婚姻届が不受理になる期間。
女性のみに適用される法律で、その期間は100日間。
つまり離婚届受理後、100日間は再婚することができない。
これは女性が離婚後、すぐに再婚・妊娠した場合に「父親が誰か?」という混乱を避ける目的で作られた法律です。
もともとは100日ではなく半年でしたが、2016年の改正により短縮されました。
ちなみに男性には再婚禁止期間はなく、離婚届受理後、翌日にでも再婚することが可能です。
離婚から再婚までの期間は?平均は何年ぐらい?
次に本題の離婚から再婚までの期間について説明します。。
離婚から再婚までの期間については、次のグラフのようになっています。
(参照:e-Stat 人口動態調査 人口動態統計「前婚解消後から再婚までの期間別にみた年次別再婚件数百分率-夫・妻-」2016年)

このグラフは2016年に再婚した人が、離婚からどのぐらいの期間が空いていたかをまとめたものです。
このグラフを見ると分かることは次のようなことがあります。
- 男女ともに10年以上を除くと、1年未満の再婚が最多
- 男女ともに再婚した人は、再婚までの期間が5年以内だった人が半数以上
- 男性の方が女性よりも早く再婚する傾向
このデータの加重平均をとると、離婚から再婚までの期間の平均年数は次のようになります。
※1年未満を0.5年、10年以上を15年として算出。
- 男性:5.5年
- 女性:5.9年
男女ともに5~6年で再婚するというのが平均といったところでしょうか?
しかし、この結果は全年代をまとめた結果です。
この再婚までの期間を年代別に見ると、少し違った結果が見えてきます。
年代別に見ると、年齢が高い人ほど再婚までの期間が短い
年代別の離婚から再婚までの期間は次のグラフのようになります。
データ数が多いので、今度は円グラフではなく棒グラフで表現しています。

このグラフは2011年に離婚し、2015年までに再婚した人が何年に再婚したかを表したグラフです。先程のグラフとはデータの性質が少し違うので、微妙なズレはあることをご容赦ください。
このグラフからは次のようなことが分かります。
- 男女ともに年齢が高いほど、再婚までの期間が短い人が多い
- 男性:40代までは離婚の翌年・翌々年に再婚する人が多い
- 女性:50代までは離婚の翌年・翌々年に再婚する人が多い
年代別に見ると、年齢が高いほど離婚から再婚までの期間は短い傾向があることがわかります。
70代や80代に至っては、もしかすると死別した人が、再婚のために離婚届を提出する人が多いという可能性もありますが、若い人ほど、すぐ再婚することに対して慎重ということがわかります。
まとめ
離婚して再婚するまでの平均は、男女ともに5~6年ですが、比率で言うと1年未満で再婚している人が最多です。
また再婚した人の半数以上は5年以内に再婚しています。
もしあなたが再婚を考えている相手がいるのに「再婚までの期間が短いかな」と心配しているのであれば、気にする必要はありませんよ。
世間体を気にして再婚までの期間を延ばすよりも、新たな人生を楽しむ時間を少しでも延ばす方が、よっぽどいいと思います。