今では離婚も再婚も珍しくない時代になりました。
数字の上では、3組に1組が離婚し、4組に1組が再婚する時代です。
離婚した人のうち、再婚する人の割合が何%ぐらいかご存知ですか?
今回は離婚した人が再婚する確率、再婚率について説明します。
- 男女別の再婚率
- シングルマザーの再婚率(推定値)
目次
男性の再婚率は?
生涯において再婚する割合に関しての、公的な統計情報がありませんでしたが、いくつかの統計資料から再婚率を計算・推測することは可能です。
計算の結果、離婚後、再婚する男性の割合は約50%です。
※算出に用いた計算方法は次の2つの計算結果の平均です。
計算1:(2015年に離婚した男性の人数)÷(2015年に再婚した男性の人数)×100=55.2%
計算2:(2010年に離婚し5年以内に再婚した男性の割合)÷(2015年に再婚した男性のうち、5年以内に離婚していた人の割合)=46.7%
※本計算は厚生労働省人口動態統計調査と政府統計のe-Statのデータから独自に計算しています。
この計算結果から、離婚した男性の約半数が再婚しているということがわかります。
男性の生涯未婚率は約30%ですから、その数字と比較しても約50%が再婚するというのは、十分大きい数字だと言えます。
女性の再婚率は?
一方、女性の再婚率についても同様の計算をすると、離婚後、再婚する女性の割合は約44.1%です。
※算出に用いた計算方法は次の2つの計算結果の平均です。
計算1:(2015年に離婚した女性の人数)÷(2015年に再婚した女性の人数)×100=47.1%
計算2:(2010年に離婚し5年以内に再婚した女性の割合)÷(2015年に再婚した女性のうち、5年以内に離婚していた人の割合)=41.2%
※本計算は厚生労働省人口動態統計調査と政府統計のe-Statのデータから独自に計算しています。
女性の方が男性よりも少ない割合となっていますが、それでも約40%の女性は再婚しています。
ちなみに女性の生涯未婚率は約23%です。
そのため一般的に女性の方が男性よりも結婚しやすいのもの、再婚はし難くなっているいるということが分かります。
この再婚しにくい理由の一つとして「シングルマザーの再婚」が関係していると考えられます。
シングルマザーの再婚率について考えてみた
シングルマザーの再婚率に関して調べてみると、子どもがいない離婚女性よりも、シングルマザーの再婚率の方が低いとの情報はあるものの、明確な統計結果は存在していませんでした。
そこで入手可能な統計情報を基に、シングルマザーの再婚率に関して推定してます。
シングルマザーの再婚率の推定のための条件
まず次のような事実があります。
- 男性の生涯未婚率は30%、再婚しない男性は生涯未婚率より20ポイント高い50%
- 日本の離婚のうち、57%が子どもがありの離婚
次にシングルマザーの再婚率を推定する上で次のような仮定をします。
- 子どもの親権は女性が取ると仮定する
- 子どもなしの女性で再婚しないのは、女性の生涯未婚率23%よりも20ポイント高い43%と仮定する
これらの前提条件をもとにシングルマザーの再婚率を推定します。
シングルマザーの再婚率は高くとも約30%程度と推定
細かい計算はさておき、前段の条件のもと推定できるシングルマザーの再婚率は34.4%でした。
もしも子なしの女性で再婚しない人の割合が、女性の生涯未婚率と同じだとすると、シングルマザーの再婚率は約20%となります。
いくつかの仮定を含んだ計算なので、参考程度の数字ではありますが、シングルマザーの再婚率は高く見積もっても30%程度かと思います。
まとめ|意外に多くの人が再婚する
離婚した男性の約50%が再婚し、女性の場合は約40%が再婚します。
女性の場合、シングルマザーのほうが再婚率が低くなると言われていて、約30%ぐらいになるのではないかと推定できます。
ただどの数字も決して低い割合ではなく、想像していたよりも多くの人が再婚するというのが、個人的な感想です。
離婚も再婚も珍しくない世の中になってきた証拠とも言えますが、安易な離婚を勧めているわけではないことを、最後に強調させていただきます。